ウエイトトレーニングでは自分のレベルに合った重量を選択し、特定の回数とセット数を繰り返すことが基本です。しかし多くの人はここで各エクササイズ何回何セットをやったらいいのかと疑問を持つことがあるでしょう。
筋肉の特性
回数やセット数、挙上重量はどのような目的で筋肉を鍛えたいかによって異なります。主に筋肉には3つの特性があります。
- 筋力(筋肉のパワー)
- 筋肥大(筋肉の大きさ)
- 筋持久力(筋肉の体力)
各特性に適した回数とセット数の選択
各特性を目的としてトレーニングをする場合、回数やセット数をその特性に適した数を選択する必要があります。また扱う重量も異なります。内容は以下の表を参考にできます。
筋力 | 筋肥大 | 筋持久力 | |
セット数 | 3〜5 | 3〜6 | 2〜3 |
回数 | 1〜5 | 6〜12 | 13以上 |
重量 %1RM | 高重量 (MAXの75〜90%の重量) | 中重量 (MAXの67〜85%の重量) | 低重量 (MAXの67%未満の重量) |
レスト | 2〜5分 | 30〜90秒 | 30秒以下 |
1RMとは何か
1RMとは正しいフォームで1回あげれることのできる限界重量です。つまり自分のMAX重量です。この1RMの重量を知っていればトレーニングの回数やセット数を組むときに役立ちます。しかし毎回1RMの重量を測定することは簡単ではありません。なぜなら1RMの重量はかなりの高重量となり怪我のリスクもあります。
しかし1RMの測定をしなくても別の方法で自分のおおよそのMAX重量を知ることができます。仮にあなたがベンチプレスを80kgでセットを組み10回できるとしたら1RMはおおよそ100kg上げることができる計算になります。また1RMの重量を更新したいときはこの10回できる重量を伸ばすことも一つの方法です。つまり85kgで10回できるようになれば1RMの重量を伸びていることになります。
1RMの計算方法はこちらの表を参考に↓
https://workout.sakuranbou.com/BenchPerssMax-EN.html
筋力向上を目的としたトレーニング方法
表からわかるように筋力向上を目的としたトレーニングでは高重量を(1RMの75〜90%) 使用して、1〜5回の中で回数をこなします。1回または2回のみの回数でセットを組む場合は1RMの80〜90%の重量を使用します。3〜5回の回数でセットを組む場合は1RMの75〜85%の重量を使用します。セット数は3〜5に抑え、レストは2〜5分とります。高重量を扱うトレーニングでは多くの筋肉が動員され高度な技術も求められます。また怪我のリスクも高いため入念なウォーミングアップが必要です。このトレーニング方法は中級者から上級者に適しています。
筋肥大を目的としたトレーニング方法
筋肉のサイズアップをするには中重量(1RMの67〜85%)を使用して6〜12回の回数を3〜6セット行うことが効果的です。この方法が筋トレの基本のやり方でどのレベルの人にも適しています。筋肥大をしたい場合はある程度の重量を使用して筋肉の緊張時間を長くさせます。そのため可動域をしっかりと確保してストレッチと収縮を意識する必要があります。またこのトレーニング方法は筋肉を得るために必要なテストステロンと成長ホルモンの体内生成を増やすのにも効果的です。
筋持久力向上を目的としたトレーニング方法
筋肉の持久力を高めるには低重量(1RM67%未満)を使用して13回以上の回数を2〜3セット行います。ベーシックなやり方は15〜20回を2〜3セット行うことです。筋肉の持久力は向上できますが、筋肥大と筋力向上の効果は薄いと言えます。レストも30秒以下で行うためセット数を多くする必要はありません。
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