筋トレ界においてバーベルとダンベルについての論争はよくあることです。これら二つの器具は筋トレの代表的なものであり、古くから使われどこのジムに行っても必ず置いてあります。人によってバーベルとダンベルに対する意見は様々ですが、どちらもいい点と悪い点があります。基本的にバーベルは、重い重量を持つことができるため筋力向上には最適です。一方ダンベルは、左右で独立しているため鍛えたい筋肉により正確に負荷をかけることができます。つまり自分の目的に合わせて使い分けることが重要です。
バーベルとダンベルの特性
バーベルとダンベルを比較する前にそれぞれの特性について見てみましょう。
バーベル
バーベルは、両端にウエイトをつけた真っ直ぐばバーです。一般的なジムに置いてあるバーベルのほとんどが20kgで統一されています。バーベルの用途は広く、通常の筋トレ以外にもウエイトリフティングやパワーリフティングなどの競技にも使用されています。
ダンベル
ダンベルは、様々な形状、素材、重さでできている左右独立したウエイトです。より広く可動域を確保することができ、ワンハンドやワンレッグでのトレーニングが可能です。
バーベルのメリット
- 高重量が扱いやすい:バーベルの最大のメリットは、ダンベルよりも重い重量を扱うことができることです。一つのバーでできているため安定性が高く、身体全身の力をより伝達させることができます。筋力向上や身体能力向上を目指している人に最適です。
- 多関節エクササイズに最適:ベンチプレス、スクワット、デッドリフトといった複数の関節と筋肉が使われるエクササイズ、また全身を鍛える目的でトレーニングをする場合はバーベルはとても優れていると言えます。
- 左右差の改善:バーベルはダンベルよりも安定性に優れていますが、バーベルを正しく上げるためには左右均等な身体操作が必要になります。これには多くの体幹や補助筋が使われ、左右で身体の使い方や筋力に差があるとバーベルをうまくコントロールすることができません。しかしダンベルだと誤魔化しが効いてしまいます。
- ウエイトの微調整が可能:バーベルは、ウエイトプレートを取り付けてトレーニングをするため重量を細かく設定できます。一般的なジムでは一番軽いものだと1.25kgのウエイトプレートがあり、リフターやウエイトの自己記録に挑戦する人には役立ちます。
ダンベルのメリット
- 対象部位を的確に鍛えられる:ダンベルは、左右で独立しているため鍛えたい部位に的確な負荷を与えることができます。バーベルではできない動きがあってもダンベルでは可能なため、筋肉をより細かく細分化して鍛えることができます。
- 片方ずつでのトレーニング:ダンベルでは片腕、片脚のみでのトレーニングが可能です。左右別々に行うことで可動域を増やしたり、重いウエイトを持つことが可能です。また、筋肉量に左右差のある人は片方ずつでのトレーニングは効果的です。
- 収縮とストレッチの最大化:ダンベルは可動域が広く取れるため、より収縮とストレッチをかけることができます。筋肉を大きくする上で収縮とストレッチは非常に重要で、これらのコントロールがしっかりできていると筋肥大効果を多く得ることができます。
- エクササイズのバリエーションが豊富:バーベルでのエクササイズは限られていますが、ダンベルを利用することでエクササイズのバリエーションを増やすことができます。ジムに行けないホームトレーニーや限られた環境下でトレーニングをする人にとってはダンベルは欠かせないでしょう。
自分の目的に合った器具を選択する
バーベルとダンベルどちらか一つしか選択できないという条件であれば。
バーベルトレーニングに向いている人
- 筋力や身体能力向上を目的とした人。
- 全身の筋肉量と筋力を効率よくつけたい人。
- 全身トレーニングが好きな人。
ダンベルトレーニングに向いている人
- 筋肥大を目的としたボディメイクや身体を変えたい人。
- エクササイズのバリエーションを増やしたい人。
- 筋肉を細かく鍛えたい人。
結論
バーベルとダンベルはどちらも筋肉量、筋力を増加させるためは非常に効果的な器具です。結局は、自分のトレーニング目的や骨格に合わせてうまく使い分ける必要があります。それぞれの利点をうまく活用し自分のトレーニングに取り入れることで、効率よく筋肥大、筋力向上をさせることが可能です。最終的にバーベルとダンベルどちらが良いかどうかは言い切れることができません。
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